視覚難病に関わる新規検査法・治療法
乳幼児の視覚難病に対し応用すべき、新規検査法による病態評価について解説いたします。 早期に専門施設へ連携して最新の医療ケアを受けていただきたいと思います。
1. 新規検査法による病態評価
網膜の異常が断層写真でわかる!
眼の検査には、視力検査、両眼の目の位置関係を調べる斜視の検査、色覚検査、
眼圧検査など従来からある基本的検査があり、これら検査ののちに眼科医の診察としての検査として、細い光を当てて角膜、
水晶体、虹彩など、眼球の前方(前眼部)を拡大して見る細隙灯顕微鏡検査と瞳孔から奥の組織を見る眼底検査があります。
これらの基本的検査に加えて最近では、光干渉断層計といい短時間で台に顎を乗せるだけで、
眼底の組織である網膜の病気の観察ができる検査も基本検査の一つになってきています。(図1)
この検査は3歳以上ぐらいで、静かに器械の中を覗き込むことができる子供さんが対象となります。 小児専門の病院では、寝たままの小さい赤ちゃんを検査するタイプのものを備えているところもあります。(図2)
網膜の血管を造影剤なしで撮影できる!
さらに、前述した光干渉断層計では、これまで造影剤を入れて撮影しないとわからなかった眼底の網膜血管を数秒器械の中を
じっと凝視するだけで血管の走行を再現できる優れた働きを備えているものもあり、座って検査ができる年齢の検査として
大変ありがたいものであります。将来、もっと小さい新生児でもできるようになれば、
未熟児網膜症の検出などにもとても役に立つと思います。(図3)
(寺﨑浩子)
